会頭挨拶

日本研究皮膚科学会 第49回年次学術大会・総会
会頭 森田 明理
名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学 教授

2024年12月6日(金)~12月8日(日)に、第49回日本研究皮膚科学会(Japanese Society for Investigative Dermatology 2024: JSID 2024)を名古屋の地で、名古屋市立大学皮膚科が担当校として開催をいたします。

以前、本学会を名古屋市立大学が担当しましたのは、第8回(1983年)であり、当時の水野信行教授が担当いたしました。その後、The First Joint Meeting of Society for Investigative Dermatology and Japanese Society for Investigative Dermatology, Washington DCの開催をするなど、現在のJSIDのロゴも、名古屋市立大学が事務局の際に作成したものであり、40年の時の流れを経て、再度、JSIDを開催させていただけること、大変光栄なことであり、この場をお借りして、まずは心より感謝申し上げます。私自身も、JSID理事長・事務総長、JDS編集長(2008年~2013年)、IID2018(日本側会頭)など、関わりは深く、さらなる学会の発展のため、最大限努力をしていきたいと思います。

さて、2023年、1st International Society for Investigative Dermatology in Tokyoでは、まだコロナ感染拡大が十分に収束しないなかでも、非常に多くの皮膚科学研究者が、世界から東京に集まりました。まだ、その感動は昨日の様で冷めやらぬところですが、いよいよ、コロナ感染が概ねの収束した今、海外からも多くの皆さんが来日され、一方、私たちも海外出張が4年ぶりに可能になり、以前の海外の仲間と旧友を深めていることと思います。JSID2019(弘前)以来の現地完全開催になります。名古屋駅から徒歩数分の「ウインクあいち」で、現地のみの開催を予定しております。懇親会も開催いたします。

JSID2024 では、テーマを「What We Have Learned and Where We Are Going!」といたしました。今まで私たちが大切にしてきた皮膚学の研究、そして、研究環境が厳しくなる一方で、科学技術的進歩も著しく、よく考えれば、大きなチャンスを誰でも得られるかもしれません。皮膚科学の研究も、未来に向け大きく進歩していく必要があります。シンポジウムの1つには、最先端技術を用いた解析方法やその応用の具体例など、複数のシンポジウムや、スポンサードシンポジウムを用意しております。また、JSIDにおいて最も栄誉ある谷奥喜平記念講演には、私の長年の友人でもあり、JSIDとも関係が深く、国際的にも大きな功績を上げられたソウル大学皮膚科学のJin Ho Chung教授をお迎えいたします。プレナリー、コンカレントオーラルは従来どおり、ポスターで採択された皆さんには、2-minute ポスタープレゼンテーションを用意しております。短い時間ですが、発表するとても良い機会になると思います。

また、若手育成として、Young Collegiality Night(12月6日(金) 19:30~)を開催します。40歳以下(大会当日時点)の若手の先生方に、施設の垣根を越えて友好を深めていただく企画を準備しております。演題登録時に、参加希望のアンケートをお取りします。30名程度を予定しています。

例年どおりの共催セミナーもあり、国内外の研究者の皆さんから、専門性の高いお話しを伺えると思います。会員の皆様からの、たくさんの演題のご登録と大会へのご参加をお待ち申し上げております。